「本当の自分」〜パラレルワールドに生きる魂の可能性〜

 

はじめに

私たちが生きている世界は、ひとつだけではないのかもしれません。
量子力学の理論のひとつ、ヒュー・エヴェレット博士が提唱した「多世界解釈」によれば、宇宙は常に分岐し、無数のパラレルワールドが同時に存在しているといわれています。

 

量子力学と多世界解釈の背景

 

量子の世界では、粒子は「波のような可能性」として存在しています。

観測によって一つに定まるというのが有名な「コペンハーゲン解釈」ですが、エヴェレット博士(1957年)は「すべての可能性は実際に存在し、それぞれが別の宇宙をつくっている」と考えました。

 

多世界解釈を示唆する代表的な実験

 

二重スリット実験

電子や光子は観測していないとき「波」として広がり、観測した瞬間に「粒」として振る舞います。
この現象は「観測で可能性が収縮する」というよりも「すべての結果が平行して存在する」と解釈することができます。

 

量子もつれ(EPR実験)

2つの粒子が、たとえ光年単位で離れていても瞬時に影響し合う現象。
これは「一つの宇宙だけでは説明が難しい現実」であり、パラレルワールド的なつながりを示唆しています。

 

コペンハーゲン解釈と多世界解釈の違い

  • コペンハーゲン解釈
    量子は重ね合わせ状態にあり、観測によって一つの状態に確定する。

 

  • エヴェレットの多世界解釈
    すべての可能性は実際に存在しており、出来事の数だけ世界が分岐している。観測とは「無数の世界の中から、ひとつを体験しているにすぎない」という考え方です。

このとき「デコヒーレンス」と呼ばれる現象(量子状態が環境との相互作用で壊れること)が起きることで、私たちは一つの世界に入り込むとされています。

 

パラレルワールドとは?

 

パラレルワールドを理解するには、「次元」という考え方が役立ちます。次元とは、世界をいくつの要素で表現するか、という見方のことです。

 

各次元のイメージ

 

次元

点が連なってできる直線の世界。長さだけが基準で、「自分は他より長いか短いか」で区別されます。

❷次元

縦と横がある「平面の世界」。厚みはなく、形や面積によって区別されます。

次元

縦・横・高さを持つ立体の世界。物の形状によって自他を区別します。

 

次元

四次元は空間に時間が加わった世界ですから、そこには過去、現在、未来、すべての時間が同時に存在しています。
たとえば、平安時代の人と現代の人が同じ場所で握手することも起こりうる世界。
宇宙で言えば、2023年の宇宙、2024年の宇宙、2025年の宇宙が重なり合って存在している状態です。
三次元の私たちは「現在」という瞬間しか体験できません。しかし意識は四次元に存在しており、そこで過去や未来にもアクセスできるのです。夢や瞑想の体験がその一例です。

次元

縦・横・高さ・時間に加え「精神性」が関わる次元。
肉体的な存在にとどまらず、精神的な成長や気づきを得た人は、この5次元の認識で生きているといわれます。
宇宙的に見れば、4次元時空の宇宙が無限にパラレルで重なっており、歴史や出来事が異なる宇宙が同時に存在している世界です。

この5次元こそが、一般的に「パラレルワールド」と呼ばれるものです。

 

 

パラレルワールドの本質

 

つまり、起こりうるすべての出来事、あらゆる可能性の世界は同時に存在しており、私たちは環境や選択によって「ひとつの世界」に入り込んでいるにすぎません。

宇宙そのものが量子状態にあると考えれば、「自分」という存在も無数の可能性を同時に抱えているのです。

 

そして、5次元以降の世界を理解するには、まず「パラレルワールド」という概念を土台にすることが大切だといえるでしょう。

 

パラレルワールドにおける「本当の自分」とは?

 

多世界解釈をスピリチュアルに読み解くと、次のように理解できます。

  • 本当の自分は一つではない
    魂は多次元的に存在し、無数の宇宙で同時に経験を積んでいる。
  • 選ばなかった道も実際に存在する
    あのとき別の選択をした「もう一人の自分」も、別の宇宙で確かに生きている。
  • 魂の核はつながっている
    すべての自分は、深い部分でひとつの魂に結びついている。だから、直感や既視感(デジャブ)は別次元の自分の記憶に触れている可能性があるのです。

 

多世界解釈がもたらす気づき

この宇宙観を日常に落とし込むと、次のような学びが得られます。

  • 私たちの今いる世界は、過去の選択の積み重ねでできている。
  • 「本当の自分」は未来でも過去でもなく、今この瞬間の選択の中に存在している。

今この瞬間の選択の中に「本当の自分」がいる

 

時間は、過去から未来へと流れているように感じられます。
しかし視点を変えると、未来から過去へと流れているとも言えるのです。

 

つまり、東洋思想的解釈でも時間とは陰(過去)と陽(未来)のバランスで成り立っています。

三次元の世界では「過去・現在・未来」を直線的に捉えますが、四次元の世界ではそれらが同時に存在しています。

 

この感覚を得ると、私たちは過去の後悔や未来への不安に縛られることがなくなります。結局のところ、私たちにできるのは「今この瞬間を精一杯生きること」だけなのです。

 

ここで思い出したいのが、量子物理学のエヴェレットの多世界解釈です。

これは科学的にはまだ仮説ですが、量子実験で見られる不思議な現象を説明する有力な理論のひとつとされています。

 

スピリチュアルな視点で見るなら、この理論は「私たちの魂は多次元的に存在している」ことを示唆しているのです。

つまり、今この瞬間の選択が、新しい宇宙と新しい自分を生み出していると考えられます。

だからこそ――
「今を大切に生きること」こそが、本当の自分と出会うための最も確かな道なのです。